資金調達におけるメディアとコンテンツの関係 <クラウドファンディングで夢をかなえる本>
こんにちわ。
前回<会計士のデザインノート>のほうで、クラウドファンディングを調査したよ、とご紹介しました。今回はその調査のときに読んだ本をご紹介します。
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本の内容に入る前に、クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、一言だけ説明するとすれば、ネットにPRページを作って、資金を募集するネット募金のようなもの、と考えてくれればよいかなと思います。目標金額に達成すれば、その集まった金額が手数料をさっぴいて手元に入ってきます。
実際にクラウドファンディングサイトをみてみると、イメージがわきやすいと思いますので、代表的なレディーフォーのサイトのリンクをはっておきます。(特段レディーフォーと関係があるわけではなく、アクセスランクが高くメジャーというのが理由です)
また、<デザインノート>のほうで、「高い」「遅い」「少ない」という3つの財務面での特徴を説明していますので、こちらも興味がございましたらご覧ください。
クラウドファンディングにおける「1/3の法則」
さて、そんなネットで資金調達できる、素晴らしいものであると同時に、上記3つの残念な点もあるということでメリット・デメリットがあるわけです。
特に、希望を持ってしまいやすい点としては、「自分がやりたいプロジェクトの立ち上げ資金を全部調達できるのか!」という点です。クラウドファンディングだけで、必要資金の「全部」を調達できるわけではない、むしろそんなケースはあまりないのです。冷静に考えればそれはそうですよね。普通の会社だって最初は自己資金です。そのあと、事業が軌道にのってきて銀行借入などの追加資金を調達するのですから。
必要資金の「全部」を調達できるわけではない、このことに米国Indiegogoの創始者が言及している点が本書では紹介されています。
Indiegogoの創始者いわく「1/3の法則」という法則あるそうです。
「1/3の法則」とは、1/3は自分の友人知人から資金調達し、1/3はその友人知人の友人知人から、そして最後の1/3はクラウドファンディングで資金調達するケースが、クラウドファンディングでは成功しやすいオーソドックスな形である、という法則と説明されています。
これは自社の調査に基づくもの、だそうですが、非常におもしろい示唆だと思います。(法則というほどのものかはさておき)
コンテンツが同じであればメディアはそれを拡張するだけ
「1/3の法則」は、
ということを意味しています。
つまり、資金調達したいプロジェクト(コンテンツ)の魅力がなければ、もしくは発起人の魅力がなければ資金調達は成功しないということです。ただ、友人の友人では範囲が狭いけど、ネットというメディアを通じればそれこそ世界中の人たちで似たようなつながりにある人からも資金調達ができるのです。
遠くにいる人(地理的にも、情報流通的にも)から資金調達できるツールという面では素晴らしいものがあります。その一方で、あくまでも情報を届けることができても、資金を提供してくれるかどうかは内容次第ということです。ネットというメディアで届けることができても、結局はプロジェクト内容というコンテンツ次第。
メディアとコンテンツのどっちによるか
この点は非常に重要で、ドワンゴの川上会長も同じようなことをいっています。メディアとコンテンツの両方をとると。
SNSやキュレーションメディアやクラウドファンディングといった、メディアよりのサービスやプラットフォーマーがもうかっているのは、構造的な部分が大きいと思います。いまはたしかに儲かっているのかもしれませんが、メディアや流通というのは、結局インフラです。いずれ道路のようにフリーになってくるのでは。結局はコンテンツに価値が残るのでは、ユーザーが求めるコンテンツのある場所しか残らないだろう、と勝手におもっています。
こう思うのは、メディアよりもコンテンツよりの仕事をしているからかもしれません。専門的知識というのは、コンテンツ重視、というよりそれしかない世界ですから、、、専門家業界でもコンテンツの良し悪しがあります。そういうものをみていると、良いコンテンツは評価され、またユーザーに届くことでとても意義のあることだと思います。いまはまだ、悪いコンテンツ(ノイズ)を含めて流通せざるを得ない仕組みにしかなっていないことが残念です。ここにチャンスがあると思います。
ただ、専門知識の難しいところは、メディアにのっけただけではなかなか実践できないというところでしょうか。本だけ読んでも行動に結びつかないのと同じで、なかなか難しい。このユーザーとメディアとコンテンツの隙間を埋めるところが非常に重要であり、かつ、市場もあると思っています。
まとめ
と、最後は話がそれてきてしまいました。本書を読んで、
何か新しいプロジェクトを始める際には、下記を大前提として考えていくことが重要だと改めて考えさせられました。
それでは、また。
( -ω- )ノシ
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