会計士の読書ノート

ヒトと本の交差点

そこまで標準化されていないノウハウのありがたさ <外資系コンサルの知的生産術>

 

 

おはようございます
 
最近、英語の勉強ばかりしており、読書がおざなりになりつつあります。
とはいえ、新書やらKindleなどで軽めの本は、少しづつ読んでいるので、紹介していきたいと思います。(ネタがたまる一方で、ブログ更新が一番のボトルネックというのは内緒です)
 
今回、ご紹介するのはこちらの本。
 
外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書) 外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)
山口 周

光文社 2015-01-15
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コンサル本は見飽きてるけど、この本をとった理由

FAS含むコンサル業務をはじめてから、4年になります。コンサルといえば、ロジカルシンキングなどの思考術やプレゼン術についての本がたくさん出版されています。
 
よく本屋に行く私からすると、もうそんなの見飽きた、って感じなのですが、パラ見してすぐさま購入。
 
なぜ買ったのか?
 
それは、「そこまで標準化されていないアドバイスが、現場にいるかのような雰囲気で、箇条書きになっている」からです。
 
ポイントは3つ。
 
  • そこまで標準化されていないアドバイス
  • 現場にいるかのような雰囲気
  • 箇条書き
 
以下、考えていきます。
 
 

そこまで標準化されていないアドバイス

いわゆるロジカルシンキングやプレゼン術って、もう「型」が決まっています。「フレームワーク」ともいいます。これらは、知識や技術が「標準化」され視覚化されたものです。
 
本書ではほとんどフレームワークはでてきません。MECEやらロジックツリーやら、エピソードの中ででてくることはあっても具体的にそのフレームワークそのものを説明する記述はありません。
 
では、何が書かれているのか?というと、「コンサルの職場で上司や先輩から受けるようなアドバイス」です。こういう教科書には書いていないけど、実務をこなしていくとわかってくる、標準化されていないアドバイスがとてもいいのです。そういう行間を読めるようなアドバイス、がいいなと思います。
 
 

現場にいるような雰囲気

上記のアドバイスが書かれているので、言わずもがなですが、特に私の場合は過去の体験としてこれが感じられます。
これは、実際に私がコンサルの現場に短いながらも4年間いるからだと思います。そうでない人はなんとなくわかっても、腑に落ちない部分もあるかもしれません。しかし、ホワイトカラーと呼ばれるオフィスワーカーであれば、部分部分で同じことを思うことでしょう。ああ、こういうこといわれたことあったな、とか、これいかせるなってことはすごく多いです。
 
 

箇条書き

チェックリストのようにすぐ使えます。これは便利。目次をみるだけで、内容は過去の体験を引っ張ってくれます。まさに脳内インデックスの書籍化。
 
また、箇条書きの個数についてもよいです。
タイトルにあるとおり、「99」項目あるのですが、きりがいい。100じゃないところがまたきりがいい。100個目は、この99項目を守ること、なのではと思うほど。それくらい私の過去の経験で経験があったことが99個にまとめられていました。
 
これ以上まとめると抽象度が高すぎるし、これ以上具体的にしすぎると数が多くなりすぎる。そんな数、99。
 
 
 
ということで、本書は、コンサル業界の方はもとより、専門家の方、企画や新規事業を考えるような仕事をされている方にはもってこいかな、と思います。
 
私も本書は机に置いておき、パラ見しようとおもいます。
 
  • プロジェクトの開始時にぱらっとめくってみる
  • プロジェクトでスタックしたときにぱらっとめくってみる
  • プロジェクトが佳境に至ったときにぱらっとめくってみる
  • プロジェクト終了直後にぱらっとめくってみる
 
 
それでは。今日も一日おもしろく。
( -ω- )b
 
 
 
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